今日読んだ本 | 追憶の旋律

追憶の旋律

ポジティブに生きたいと願っている陰キャ。少しずつ自分を好きになるために、まずは小さいことを誉めていく所存。自分のメモ書きとして利用しているので、他人に配慮はしていないです。嫌だと思ったら記憶から消去してブラウザバックプリーズ!
ポジティブに生きたいと願っている陰キャ。
少しずつ自分を好きになるために、まずは小さいことを誉めていく所存。
自分のメモ書きとして利用しているので、他人に配慮はしていないです。嫌だと思ったら記憶から消去してブラウザバックプリーズ!

今日読んだ本

『暗黒怪奇短篇集』 澁澤龍彦訳 2013年8月20日 河出書房新社

暗黒怪奇とあるように、全体的に暗く怪しくて奇妙なことが沢山起こっている。
現実でなくて、あくまで「小説」という形態だからこそ出来る所業なんだろうなーと感じる。
フィクションはフィクションだと思わなければ受け入れられない世界だと思う。

ひとさらい ジュール・シュペルヴィエル

現代では題名の時点で社会倫理にも反しているし、法律にも引っかかる。
まあ、それは当時の社会情勢もあるし、しかもフランスという外国のお話でもあるから、もしかしたら違うのかもしれない。
いや、でも主人公悪いことだって自覚しているがな。
退役大佐である主人公は度々子どもを連れ去って育てている。
第一部では主人公に少年が連れ去られて、歪な家族をやっていた。こちらは比較的明るいる部分もあった。……連れ去られた側の母親は可哀想だった……。
第二部から本番という感じで、主人公の歪さが如実に現れていたと思う。
連れ去ってきた少女にいい歳した主人公が意識し出して、少女の相手である少年に醜い感情を向けて、どうしようとならなくて身投げするという内容。直接的な表現がなくても、センシティブな描写って出来るんだなと感心してしまった……。なにより主人公が意味わからなすぎて気色悪かった。さすが怪奇小説なだけある。


死の劇場 アンドレ・ピエール・マンディアグル

ものすんごく男尊女卑な村の風習の話。
女性は15歳以上になるとどのような立場であれ、亡くなる際には男性に見られながら息を引き取るという風習がその村にはある。
主人公はちょうどその風習を見ることになる。
風習も気分悪いし、お年を召された方が亡くなる描写と周りの反応も生々しくて気分が悪くなる。
ジェンダー問題に詳しい方の見識を知りたい。

最初の舞踏会 レオノラ・カリントン

舞踏会に行きたくない女の子と、身代わりをしたハイエナのお話。
綺麗で純真なことと、グロテスクが共存しているお話。
幼い女の子の無垢な残酷さと、ハイエナの狡猾である意味無垢さがあいまって悲惨な事件が起こっている。
一人称が女の子のこともあって、後味悪いお話〜。

面白くはあったんだけれども、気味の悪さと絶妙な不快感がある。
暗黒で怪奇だと纏められているだけあって、珠玉の作品達だった。

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